私の行っているビジネスは、いろいろ呼ばれているが、「国の償還制度」を利用していることから、「償還金ビジネス」とも呼ばれている。
償還制度を受ける企業経営者に事業内容を説明して、国と「長期保護管理権委譲渡資金契約」を結んでいいただくまでが、仕事である。
その先の仕事は、資金管理事務局の内部作業や国の審議官の仕事になるので、紹介者は、関与する部分ではない。
償還金について、事業を進めていくと、日本全国の東証一部資本金100億円以上のモノづくり系の企業、基幹産業への資金委託になる。また、金融機関への配慮もあり、「銀行、信用金庫」への資金委託も同時に行っている。
東証一部企業には、資本金の100倍以上を目安に資金提供がなされており、銀行、信用金庫には、貯金高の3倍以上をめどに資金提供がなされている。
多額の資金が動くこともあり、この資金について、いろんな意見が出てくる。
資金管理事務局の資金者は、一切口外されることがないが、その周囲で事業を支援する人が当然いる。私もその一人になるが、在籍は、資金管理事務局ではなく、あくまでも個人事業主である。
個人事業として、この事業を推進していくのである。
償還金ビジネスは、あくまでも人脈が決め手になる。
いい人脈があれば、正しい情報を入手することができるが、人脈を間違えば、いくら努力しても無駄な仕事になることが多い。
そこで、この仕事の天国と地獄が分かれる。
日本全国に、償還金を求めたブローカーは、多数存在しているという一説には、数十万人ともいわれているが、その実態は、よくわからない。
この人脈に広がりは、企業経営者に直接つながる、元付け、そこに行くまで大体、1,2名の紹介者がいたりする。
多い場合には、十人以上になる場合があるが、ある程度、人は、チームを組んで動くことになる。
人望があれば、人を集めて動かすことが出来るが、人望がなければ、成功するまで手数料を支払うことができないことで、人は去っていく。
また、この手の話を過去に聞いたことがあるといって、嘘話だと怪訝そうに話をしてさる人物、大きな資金が動くということで、驚く人、好奇心をもって話を聞く人など、毎日、いろんな人物で出会うのが、償還金ビジネスの特徴だろう。
私も、日々この償還制度について説明をしているが、私も長年商売を続けてきましたが、これだけ人の反応が大きく見れる仕事は他に見たことがないというのが、この仕事の規模の大きさ、また、不明瞭さが原因しているのだと思っている。
昭和の時代から、続いているこの案件、民間人が介入して行う賞金ビジネスとでも言えよう。
この仕事のことを知れば、多くの人は、魅了されることだろう。逆に、驚き、逃げ出す人もいる。しかし、これは、人生で一発逆転を狙いたい人にとっては、大きな結果を人脈勝負で得ることができるビッグビジネスであることは言える。