MSA協定資金を運営する立場の仕事に、「資金者」と呼ばれる人物がいる。資金者とは、資金を管理する責任者で、MSA協定資金を管理して、資金者が資金提供者となって、資金を対象になる経済人に渡す。資金者は、資金管理事務局の責任者である。
インターネット等で申込書のコピーなどが流出したのか、偽造したものを掲載したのかは不明であるが、「資金者様 よろしくお願いいたします。」という文字を記入したりするのは、資金管理事務局の責任者を資金者という呼び方をするのである。
資金者は、多額の資金を管理する責任者であることから、だれがその役職を行っているかは、非公開になっている。常に数十兆円から時には、100兆円を超える資金の管理を任されているからである。資金者本人の安全のためにも非公開であるということがいえる。家族にもその事実については、非公開にするように決まっており、資金管理事務局のメンバーと外部と面談行うための担当者との接触を行う以外、自分の仕事の内容について語ってはいけない決まりになっている。
非常にストトレスのかかる仕事ということを伺っている。MSA協定により多額の資金を運営により作り上げてきた。その資金を管理する立場の仕事も、仕事に対する負担も大きい。5年前後で資金者は、年齢もあるが、ストレスを感じることなどから退任するケースが多い。資金者としても、資金者会議が開かれており、国内償還、米国関連の償還など、償還には2種類あるが、年間、どれくらいの規模で民間に対して資金提供しなくてはいけないという目標がある。目標を達成するように、周囲の窓口担当に話をするが、民間の対象となる経済人がその制度について信用しないなどで、資金はあっても計画通りに資金が動かないのが現実である。
資金者側も、平成の長期不景気や地震、洪水などの天災を救済するための大型の資金を民間に渡したいと思っても、規定を満たした経済人が受取をあまりにも希望しないことで、資金が余って仕方ない現状がある。
表向きに主なっている国の助成金には、人が群がるが、MSA協定の大きな資金提供には、怖がって近づかないという現象がある。
その現状の打破をしたいというのは、資金提供者側の思い出もある。
資金者という職業は、MSA協定資金を管理して、必要に応じて、資金の受取る権限のある経済人に資金提供することが仕事としている。