□ゴールドの日??
さて、今日は、企業育成資金と全く関係ない話ですが、ゴールドの大型の取引についての質問が多く来ました。
日本でも都市伝説的に大口の取引のうわさはあります。しかし、その話には、ほんといろいろなうわさが流れています。
特にゴールドの取引の基本についてよく知らない人が参入していることで、いろいろな情報が錯綜しています。
ゴールドについて言えば、大口の取引というのは、現物取引ではありません。20Kgくらいまでのゴールドなら買取センターに持っていけば、買い取ってもらい、現金化できますが、1トンとか、トン単位の取引になれば、基本的には、SKR(証券)による取引になります。
大口の取引で、ゴールドを海外に持ち出したいという話があるということを仲介者からの情報でよくありますが、ゴールドの大口の取引の場合は、日本国内保管で、SKRに記載されている名義変更だけを行う売買ということになります。
大口の取引で海外へのデリバリーをするような話をする仲介者がいますが、これは、まず成立することがありません。なぜかといえば、売り主が、取引は、SKRの名義変更をするだめけの取引を銀行でおこなうからです。ゴールドの本当の価値というのは、ゴールドがどこに保管していのかということで価値が決まります。
ゴールドの保管場所は、銀行保管であることが金になります。銀行に保管されているSKRであれば、これは、価値が出ます。あまり有名でもない倉庫に保管しているゴールドのSKRは、証券としての価値がなく、運用もできません。
通常、大口のゴールドの購入者は、ゴールドのSKR(証券)をもって運用して現金化するので価値が生まれてきます。よく精錬して5年以内のものでなければ、というのは、ゴールドのSKRを用いて、PPP運用をする場合は、精錬後5年以内のSKR(銀行が発行したもの)であれば、証券としての価値があり、欧州のプラットフォームで、アセットバックとしての価値が認められて、そのSKRをもって、銀行がクレジット・ラインを発行してくれます。それでPPPを行うことができます。
銀行がクレジット・ラインを発行するアセットでなければいけないということになりますので、銀行保管されたゴールドのSKRが重要であると言えるのです。銀行以外の民間の倉庫に保管されたゴールドのSKRは、証券としての価値がなく、PPPなどの現金化できる運用ができないので、正直、そのような大口の取引など行うという話自体がおかしな話になります。
ゴールドの大口取引は、
1,銀行保管のSKR ⇒価値がある。 民間倉庫保管のSKR⇒価値がない
2,PPPは、銀行保管のSKRで精錬後5年以内のもの
3,大口取引は、SKRの名義変更するだけで、デリバリーは行うものではない。(銀行倉庫から動かさない)
その程度のことは、知っておいたほうがいいのかもしれません。