通貨について理解できれば、自国通貨を流通する国や地域を増やせば、市場を大きく出来る。これは、G7国の最大のメリットである
明日は、東京最後の企業育成資金とPPPについてのセミナーになります。宜しくお願いいたします。
11月6日は、大阪セミナーをもって、「企業育成資金とPPP」に関する勉強会を最後にします。
筆者は、今後は、破綻しているスリランカ経済の再建をお手伝いすることにします。筆者の専門は、国際貿易と海外進出ですから、日本の恩人であるスリランカ経済を救済するためのお手伝いをすることは、結果、日本経済の救済をするのと同じことだと考えています。
貿易というのは、二国間貿易でヒト・モノ・カネが交互に動くことで、市場が広がっていきます。閉塞感のある市場を広げるには、日本と経済連携が強い国造りを支援することが重要になります。
やるべきことは、日本円を流通する経済連携国を作ることが日本国にとって為替リスクをなくすために重要なことだと考えています。
スリランカのような発展途上国が世界には多数ありますが、そのような国が大変な理由は、自国通貨で、外貨を簡単に手に入れられないということが言えます。これは、G7国とそうでない国では、金融円での優遇レベルが違います。日本は、いくら経済が悪いといってもG7国ですから、日本円をもって、ドルやユーロを買うことができます。しかし、スリランカなどのG7以外の国は、G7国の主要国の外貨とは通貨スワップ協定がないために、入手するには、貿易か、観光か、何かをしなければ、外国から外貨収入を得ることが出来ません。
つまり、日本は、アジアの唯一のG7国であるメリットを最大限に活かすことが重要になります。これは、親日国とのネットワークを強化して、日本円が流通する商用圏を作り上げることです。
今スリランカは、7兆円ほどの外貨建借金があります。コレを返済するには、400年以上かかると言われています。しかも、政府は、デフォルト状態であり、もう政府には預金がない状況まで借金返済に当ててしまった経緯が有り、来年度にはどうすれば良いのか?
という状況下になっています。
確かに、日本企業の誘致などをすることで、投資として外貨を持ち込むことにより、スリランカの現地通貨に両替されることによって、スリランカにとって外貨収入になります。ただ、外貨管理を厳しく管理する必要もあります。
やはり、ここまで大きな外貨借り入れをしてしまったスリランカは、究極を言えば、G7国の経済圏として仲間になることで、スリランカ経済の救済をするという方法も考えられます。つまり、日本円と現地通貨の流通する仕組みを考えるということも一つの方法と考えています。
カンボジアなどの例を見て、思ったことですが、カンボジアは、自国通貨が安定しないということで、法定通貨に米ドルも用いています。
同じように、スリランカは、日本経済との結びつきを強化して、法定通貨の一つに、日本円を組み込むことができれば、スリランカの経済は、回復する手段を見つける事ができるのではないかと考えています。これは、ある意味、理想論ですが、もし、スリランカに、100兆円の日本円が流通するようになれば、日本とスリランカの間は、すべて日本円で貿易をするということであれば、スリランカは、経済は一気に底上げできます。
これは、筆者の考え方ですが、例えば超長期貸付として資金をスリランカに融資します。筆者は、100年債として融資として、据え置き50年での返済やもしくは100年後、一括返済でも構いませんが、貸付名目で資金を日本が自国通貨を貸し付けると、日本とスリランカの間で日本円での取引が行われることになります。
極端な意見だとおもって考えてほしいのですが、経済的に苦しんでいる国の救済方法として究極を言えば、100年債として、100年後、一括返済を許可するということで貸付をして資金提供をするということで、経済発展を促すということ、そして、自国通貨が流通する国を増やすことで、日本円という自国通貨での貿易を活性化さえることで、為替変動リスクを極限に小さくすることが重要だと思っています。今後、世界の政府は破綻する可能性のある国は多數出てきます。その際には、親日国に対して、日本円を100年債として資金を貸付、100年後に一括返済という条件で資金を貸し出すと、日本円の流通する国が増え、日本にとっては、自国通貨で貿易出来る国が増えることは、日本にとっては貿易立国として優位姓ができます。
もし日銀がそんな政策に同意してくれれば、これは、日本円は、世界に広がり、日本人にとっての貿易をする際に為替リスクを最小限にすることが出来ます。
中央銀行は、通貨価値を保つには、日本円を活用する地域や人を増やせば、通貨価値を保てますから、日本円の海外進出させることで、日本とともに歩む経済圏を確立することが国家にとって重要なことだと考えています。