欧州のPPPについて
筆者の知人の中には、欧州でPPPのプラットフォームを運営している方がいます。PPPに参加する条件としては、最低10M(USD EURO)以上資金証明、Swift MT760が発行できることが条件で、PPPに参加できるということになります。
SBLC(スタンバイ LC)を、欧州のプラットフォーム宛に発行しても、プラットフォームとの取引ができるということになります。
ただ、日本の銀行というのは、英語での書類処理を得意としておらず、PPPに参加するには、担当の銀行役員からのRWAをまずは、発行する必要があります。
RWAのサンプルを記載します。
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SAMPLE VERBIAGE OF RWA LETTER
ON BANK LETTERHEAD
Date: XX/XX/2023
Issuing Bank:
Address:
To: COMPANY – SENDER OF SBLC USD/EURO 100M (Account Holder)
For the AƩenƟon of: (Signatory)
RWA LETTER
Dear Sir
We, ______________ (name of Bank)…., of Address … (Full address)…, hereby
confirm with full bank responsibility and liability that we hold cash funds on
deposit in our bank of USD/EURO 100,000,000.00 (One Hundred Million
USD/EURO) in your account name ……………………………………., number…………..
and that we are Ready, Willing and Able to issue a Stand-By LeƩer of Credit via
SwiŌ MT760 to a designated Beneficiary upon your instrucƟon, for one (1)
year and one ( 1) day and confirm it by MT760 SWIFT Protocol.
We also confirm that during the whole period of reservaƟon, any undertaking
will not be permiƩed to be withdrawn moved, changed or transferred during
the period of validity of this irrevocable confirmaƟon.
We confirm that these funds are not being leased. The funds are clean, cleared
and obtained from non-criminal acƟvity, free from any liens and / or
encumbrances and are not Heritage funds.
For Bank
Bank Officer 1 Bank Officer 2
+ PIN No: +Pin No:
Tel Number: Tel Number:
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(日本語訳)
RWAレターサンプルverbiage
銀行レターヘッドで
日付 2023年XX月XX日
発行銀行
住所
宛先 会社 - SBLC米ドル/ユーロ100Mの送り主(口座名義人)
のために、AƩƟ。(署名者)
RWA LETTER
拝啓
私たち、○○(銀行名)...住所...(全住所)...は、ここに記します。
を確認し、その上で現金資金を保有すること。
を当行に預託しています(1億ユーロ)。
米ドル/ユーロ)、口座名義..........................番号....................................................................................。
を経由してスタンドバイ・クレジットを発行する用意があること、意志があること、可能であることを表明する。
SwiŌ MT760は、お客様の指示により、指定された受益者に1年間贈呈されます。
年1日、MT760 SWIFT プロトコルで確認する。
また、我々は、予約期間中、いかなる事業が
の間、引き出し、移動、変更または譲渡することは許可されません。
この取消不能の確認書の有効期間。
私たちは、これらの資金がリースされていないことを確認します。この資金は、クリーンでクリアなものである。
また、犯罪歴がなく、先取特権がないこと、または、犯罪歴がないこと。
ヘリテージファンドではありません。
銀行の場合
バンクオフィサー1 バンクオフィサー2
+ PIN No: +PIN No:
電話番号 電話番号
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欧州のプラットフォームで一般的なPPPに参加するには、上記のようなRWAを作成する必要があり、銀行担当者からプラットフォームマネージャー宛にメールを送る必要があります。
プラットフォームは、銀行ではありませんので、民間企業ということになります。
民間のプライベートクラブが運営するプラットフォームとの取引を進める上で、取引先との連絡を銀行から英文でのやり取りで行う必要があります。
日本の銀行は、この部分から対応していただくことが難しく、いくら、資金があっても海外のPPPプラットフォームと取引したくても、できないというケースがあると聞きます。
さて、PPPに参加するには、SBLC SwiftMT760を発行できれば、銀行保証をすることを確約するわけですから、欧州の銀行は、クレジット・ラインを発行して、プラットフォームに資金を提供できるようになります。そうすることで、PPPのトレードを行うことができます。
PPPというのは、第三者の担保力を借りて、クレジット・ラインを発行して、そのクレジット・ラインをトレーダーが利用して、1年間に100回までのローリングによる取引を行い収益を上げるというのが、PPPの仕組みとなります。(ICC 国際商業会議所規約)
債券などの割引証券を利用して、転売することで差益を連続的に稼ぐのが、PPPの収益モデルとなります。
確かに、うまくプラットフォームに参加することができれば、大きな収益が期待できます。割引証券でも取り扱い商材によっては、利益率も違うために、収益モデルは色々あります。
先程のRWAを銀行に発行していただき、資金者(参加者)の資金証明、担保力を証明することができ、KYCを提出して、個人情報のコンプライアンスを審査することで、72時間以内に参加できるかが決定されます。
筆者も色々経験しましたが、基本的には、Swift MT760を発行できることで取引できるというのが、一般的です。Swift MT799でブロックファンドであることで参加可能であるというプラットフォームもありますが、やはり話を詰めてくると、最終的は、MT760であると希望するところが多く、初めからMT760を前提で考えれば、PPPに参加しやすいと言えます。