■グレートリセットを通じて、通貨システムは、金本位制度になるというが、それは、どういう意味か?
グレートリセットと通貨の発行ということを説明すれば、今後は、すべてゴールドバック(金の裏付け通貨)でなければ、国際決済ができない通貨となるということに世界の流れが決まります。現在は、信用創造におけるクレジットの発行により、市場に資金を流通させています。銀行の世界的ルールには、「銀行は第三者の担保力がなければ、クレジットを発行することができない」という規定があります。
このことを考えれば、天秤に載せた価値というものが、釣り合うことで、初めて通貨の価値を保てるといえるのです。
土地建物の価値 と それに対して、不動産価値に準じた価値を銀行がクレジットを発行する。
この天秤に載せて、常に、銀行がクレジットを発行する場合は、クレジットを発行した価値に対して、同等の担保を銀行に提供することで、初めて通貨の価値が保全できるという理論になります。
これからの時代、国際決済通貨として活用できる通貨というものは、天秤には、ゴールドという流動性のある資産を載せない限り、国際決済ができるクレジットを発行できないというルールになるでしょう。
これが、グレートリセットの時代における通貨システムの基本といえます。
通貨の発行のプロセスというのは、銀行がクレジットを発行することが、通貨として流通するわけですが、そのクレジットを発行する際の担保がどのようなものを使っているのか?
土地、建物のような不動産(流動性のない資産)の場合は、その通貨発行国の国内だけで通貨を流通させる場合には、その国内で使う通貨に対しては、価値を担保することができますが、外国企業などが、そのクレジットを使う場合には、外国の土地を差し押さえることもできませんので、流動性のない資産というのは、通貨を保全するための担保価値というものは、国内流通する通貨は、保全が可能ですが、国際決済する通貨は、価値の保全ができなくなります。
つまり、なぜ、グレートリセットをしたのちに、金本位制度に世界の通貨が変わるということを言われているのか?といえば、流動性のあるゴールド資産(移動できる)でなければ、国際決済における担保力としての安心感がないといえるために、ゴールドの裏付けをもったクレジットが、国際決済通貨として使われるようにするということがルールとなります。
ゴールドの価値というのは、世界的にLBMA(ロンドン市場)での取引価格で固定されていますので、ゴールドの量に対して発行できるクレジットを限定すれば、ゴールド価値に紐づいて固定レートでの通貨を発行することができ、世界共通認識の通貨の発行が可能になると言えます。
つまり、その仕組で、通貨を発行しているのが、メテ財団が行っている業務ということになります。