MSA総合研究所です、
償還金、つまり、投資銀行から融資の名目で資金を引き出し、、様々な許可を取り、投資マネーとして資金を受けるための仕組について説明しています。
standby L/Cの収益化というこをお伝えしましたが、、投資銀行ではstandby L/Cのリースの販売価格というのは、決まっています。ただ、それだけでは、この仕組みからの資金調達はできません、
standby L/Cを用いて、投資銀行は融資をしますが、その資金を国際送金システムを通して資金を口座に着金させる必要があります、
投資銀行から送金された資金は、⇒中央銀行⇒コルレスバンク⇒指定銀行の銀行口座 という順で資金が届きます。
その際に、このような資金は、監視対象になることから、さまざまな許可が必要になります。まず、第一に、中央銀行を通過するには、大口送金許可を取得する必要があります、また、コルレスバンク(中継銀行)を通過して、指定銀行の銀行口座に着金するには、コルレスバンクに入る際は、貿易で言うところの輸入にあたりますので、輸入通関のような検閲があります。
その際に、コルレスバンクから様々な許可を求めるメッセージが銀行間のテレックスで電文が届きます。
この仕組みを見ていると、本当に国際貿易の通関と同じ仕組みに見えてきます、
国際貿易でも輸入通関をする際には、さまざまな検疫書類や検査を通過して初めて、輸入を実現できます。
通貨の輸入に関しても、中央銀行からは輸出通関という意味で検閲があり、 着金する国側のコルレス銀行では。輸入通関的な検閲があり、さまざなま検閲がされて、資金を証明する必要があります。
簡単に言えば、この資金はどのような使用用途の資金か?マネーロンダリングをしている資金ではないかなど、輸入国、つまり、コルレス銀行を経由して指定銀行の口座に着金する前にいろいろコンプライアンスの確認がされ、それぞれの許可書を求められます、
この仕組みを見ていると、国際貿易通関を行う際の様々な証明書の添付ということを言われる仕組みとそっくりです。
まさに、償還金と言われる銀行融資で作らた資金を輸出しているという感覚になります。投資銀行のバンクオフィサーの話では、テレックスを送りながら、銀行間でいろいろメッセージを打電しながら、作業を進めるために、24時間体制で国際送金の手続き、貿易で言うところの輸入、輸出手続きを行うので、寝ることができないと話しています。
たしかに、国際送金の場合、テレックスで送金する場合、一瞬で相手国のコレストバンクにデーターは届くが、それぞれの国の資金の検閲の作業は、デイタイムに行うために、時差がある取引があるので、地球の裏側とのテレックスの取引をする場合は、時間が全く逆転するので、寝ることができないと言えます。
この世界の仕事を行っていると、時間に関係なく容赦なく夜中や朝方に連絡が来るので、ゆっくり寝てられないと言えます。
話は、戻りますが、このようことで、国際貿易と変わらない仕組みで行われている国際送金の世界は、特に大口送金の世界は、24時間体制で、複数の銀行(中央銀行)(コルレス銀行)を経由して資金が着金するために、市場で使える資金になるまで様々な許可や費用が必要になります。
つまり、この仕組みは、お金の製造業ということになり、国際送金という国際物流に乗せて、輸出通関と輸入通関を行い商品を移送する仕組みと同じで、資金を運んでいることになります。当然、銀行の場合は、資金が商品ですから、資金の検閲がされて、安全検査(コンプライアンス)に通過して初めて指定銀行の口座に着金します。
つまり、融資名目で作られた資金が、輸出をすることで、投資資金という商品に品目を変える作業をしているのです。
このことを見ると、貿易における原産地証明を変えるための三国間貿易のような感覚と似ています。
そのことは、貿易屋さんならよく知っていることですが、A国で製造された製品が直接B国に輸出すれば、関税が高い場合は、 A国から C国(優遇国)にいったん輸出して、保税区で荷物を維持保管して、B国にC国の原産地証明をつけて輸出するという迂回輸出ということが国際貿易の世界ではよく行われています。
つまり、世界の国は国家間協定があるので、直接貿易の取引関係では、NGになることでも、迂回させることでOKになるということはよくあります。
国際送金の世界でも、国家間を通過することで、融資された資金が、投資資金として様々な許可を得て、資金の色が変わるのでしょう。
この世界、非常に奥が深いというのか、この業界で仕事をしないとわからないことがいろいろあります。当社は、投資銀行の代理店として償還金の世界を皆さんに案内しています。