貨幣理論は、難しいようで一つのルールによって成り立っている。
通貨の歴史を調べていくと、ブレトンウッズ体制についても、2つの道があったと言えます。1944年のブレトンウッズ会議において、米国が金ドル本位制度によって、世界の基軸通貨になるということを決めたわけですが、通貨の発行のプロセスに、意見が別れたと言えます。
PPPの原型を作ったケインズ派のゴールドファンドとクレジットの作り方、銀行家グループのクレジットを発行する際には、必ず銀行に第三者担保を設定する必要があり、銀行が発行したクレジットを返済できなかった場合には、担保の没収とペナルティーを課すというルールです。
つまり、ゴールドファンドを使って、クレジットを自由に発行することで、経済拡大をするという政策をおこなえば、銀行家は、資産を増やすことができません。そこで、ロビー活動を行い、銀行がクレジットを発行する場合には、銀行以外の担保を証明する必要があるというルールとして、同時にクレジットの返済期間を設けて、返済できない場合には、その担保を銀行が没収できるというペナルティーをつけることになったのである。
銀行が発行するクレジットというものは、これは、銀行の金庫に現金があるからクレジットを発行するのでなく、銀行は担保があることが確認できれば、その担保権の差し押さえを宣言することで、」クレジットを発行することをおこなっているのが銀行の資金の作り方である。銀行は、クレジット=Bank Note は、銀行は記載するだけ、簡単にいえば、金庫になにもないとしても、銀行は、担保の差し押さえの権利をもつことで、クレジットを設定して、数字を記帳しているだけということになる。
つまり、担保価値が高まっている時代には、資金を生み出すのは簡単ですが、担保価値が高まらない時代には、資金を生み出すのが難しくなります。日本の土地神話は、完全に崩壊しましたが、土地の担保価値があがれば、資金を銀行は土地の担保力を通じて、発行できますが、銀行も土地を担保価値して、あまり評価しない時代になると、銀行がクレジットを発行することができなくなります。
日本経済の衰退の理由は、国民の民間が持つ担保力の低下、つまり都心部は、別として地方の地下の下落が銀行がクレジット(通貨発行)を行えない理由になります。
よって、銀行は銀行以外の担保がなければ、クレジットを発行することができない。というルールでは、拡大社会でなくなった時点で、価値が下落が始まり、価値の下落によって、銀行がクレジットを発行するための担保力が足らなくなり、クレジットを発行できなくなるという問題があります。
日本のように人口減少に転じて、地方の地価が下落しているなかでは、クレジットを発行する担保価値がどんどん減少する傾向になり、結論、経済は衰退すると言えます。
つまり、銀行は銀行以外の担保をとってクレジットを発行する経済の仕組みには、限界があるので、ゴールドファンドは、ゴールドファンドは、価値に対して常にクレジットを発行でき、そのクレジットを市場で使えるようにすると、資金不足は解消します。
このことは、単純な話なんです。銀行は、銀行以外の担保がない限り、クレジットが発行できない。 という担保に対する概念を変えるだけで、社会が一気に変わるといえます。
ゴールドがあれば、常に毎年一定量までクレジットを発行できるという仕組みに変えればどうでしょうか?無担保でクレジットを発行できる枠が増えて、ゴールドファンドを持つことが、つまり、通貨(クレジット)を発行する権利になります。
実は、ケインズが提唱した貨幣論における資金の生み出し方は、単純で、ゴールドの裏付けがあると、一定量のクレジット(通貨)を発行することができ、同時に返済を求めないというルールにでれば、資金の流通量は確実に増えます。
ここがポイントになります。このゴールドを裏付けにクレジットを発行して、その後返済を求めないというルールにすれば、通貨流通量が増えますが、通貨発行をする中央銀行があれば、それ以外の商用銀行は必要なくなると言えます。つまり、銀行は、銀行以外の担保をとってクレジットを発行するというルールがなくなると、銀行の存続できなくなるのです。
つまり、本来、PPPの世界でクローズされた世界で行われていたゴールドファンドの金融システムですが、結論、宇宙開発など未知への挑戦に対しては、銀行が価値観を決められない開発が今後増えてきます。そうなれば、担保がなければ銀行はクレジットを発行できないというルールでは、銀行法における通貨ルールが経済の発展を停滞させる原因になってしまいます。それを解消するには、ゴールドがあれば、毎年一定量のクレジットを発行できるというルールに変えることが重要になります。ある意味、PPPと言われる世界では、このことが長年行われてきましたが、これは、実験的に非公開で行われてきたことになります。
銀行のクレジットの発行システムについて少し変えるだけで世界の経済システムが全く違う物になります。この仕組みはすでに、ブレトン・ウッズ体制ができた当初から提案されていましたが、銀行家からみれば、銀行以外の第三者担保が抑えられないクレジットの発行は、ビジネスとして成り立たないとして、銀行家のもとめる制度が世界の金融常識として教えられてましたが、ここに来て変化の時期が近づいてきました。
これは、デジタル通貨によって量子コンピューターによって、大量の通貨データーを一括管理できるようになり、世界のすべての通貨情報が管理できるようになると、ゴールドのクレジットをつかった世界単一ルールのゴールドクレジットの通貨システムというのが生まれます。
お金の世界というのは、非常に複雑に見えますが、非常にシンプルであると言えます。
「銀行は銀行以外の担保がなければクレジットを発行できない」というルールです。このただ一つのルールによって、すべての世界の金融ルールが作用しています。
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