SBLCの収益化によるプロジェクト資金の調達プログラム(最新情報)
最近は、国際金融市場におけるSBLCにおける収益化ということを書いています。これは、欧州金融市場は、SBLC(MT760)を銀行で発行することで、収益化ができるという金融の仕組みがあります。SBLCというのは、貿易決済をする際の支払い保証をする一種の保険みたいな制度ですが、SBLCを譲渡することで、収益化が可能になります。
現在、Mete財団グループが募集している案件は、250M〜200Bユーロの範囲でのSBLCを発行していただければ、それに対して、12ヶ月に分割して、SBLCの発行額に従って、12ヶ月分割で資金が提供されていきます。
つまり、事業計画があり、同時にSBLCを発行することができれば、SBLCを収益化できるということになります。ただ、これは、無利子融資ということになりますが、返済する必要がありますが、このような仕組みを利用すれば、12ヶ月のSBLCを発行して、期限が切れると終了しますので、また、新しくSBLCを発行することができ、年に1回SBLCを発行すれば、常にプロジェクト資金が得ることができることになります。
現在は、申請対象が、国家政府、地方政府、民間企業のプロジェクトに対して、SBLCからの収益化を支援しております。財源については、資金の半分は、直接投資をして、残りの半分を長期米国債に投資することで、現在、米国債の利回りは、4%を超えていますので、長期運用で自動償還が可能になります。この仕組みを考えれば、SBLCを発行をして、米国債を購入すれば、その発行金額の半分は、自由に使える投資資金ということになります。これは、国連加盟国である全世界に対して提供しているプロジェクトファイナンスのスキームになります。
確かに、この仕組みを考えれば、企業として、SBLCの与信枠を持っているのであれば、これは、簡単に収益化につなげることができます。ただ、募集しているのが、最低ラインが、250Mユーロ(2億5000万ユーロ=約380億円)から200B(2000億ユーロ=約31兆円)ですから、中小企業ではこれだけの与信枠は難しいので、資金調達ができませんが、ある程度規模が大きい企業や政府機関では、大きな与信枠を銀行から与えてもらうと、資金調達が可能になりますので、これは、良い制度といえます。
筆者の所属するメテ財団グループが提供している仕組みです。これは、日本だけの話でなく、国連加盟国であれば、どこの政府、民間企業でも対象になります。SBLCの発行銀行も、ランクなどは、限定していません。