□ブロックファンドという世界
金融業界の人でもブロックファンドをどう活用するかということを知る人は、ほとんどいないのではないでしょうか?銀行における現金よるブロックファンドというものは、動かせない資金、ロックされた資金という意味ですが、普通に考えたら、動かせない、ロックされた資金だと、こんな資金があったとしても使い物にならないということが言えます。
しかし、国際金融の世界を見れば、ブロックファンドは、担保として使うことで、銀行がそのブロックファンドのデーターを提供されれば、クレジット・ライン(与信枠)を発行できます。ICCの規約にある「譲渡可能なクレジット」という仕組みを使えば、ブロックファンドは動かせないのですが、クレジット・ラインは自由に動くことができます。クレジット・ラインを動かすことで、資金を銀行から調達することができ、その資金でトレードすることで、収益をあげることができます。
この原理が、PPPの基本的原理になります。
実は、日本の巨額マネーのうわさは、ブロックファンドで、動かすことができない資金データーが巨額にあるだけの話です。ブロックファンドですから、データー上の資金で市場に出回ることもありませんので、公定歩合に影響を与えないという概念です。
しかし、裏付けとして使えるブロックファンドがあるので、このデーターをもって欧州の銀行でクレジット・ラインを発行すれば、クレジット・ライン自身は、与信枠という信用枠でありますので、これは、資金ではありません。ある意味、肉体を持った人間は、牢屋に入れられれば、肉体を拘束されるが、死んでしまえば、魂は自由にどこでも飛んで行くことができる・・・というようなイメージだと思います。
現金という物質に関しては、銀行口座で凍結されたりしてブロックされれば、動かすことができませんが、クレジット・ラインという信用枠(魂)になると、自由意志で飛んでいくことができ、お金のほしい人の所に行って、クレジット・ラインは資金を貸し出します。
この表現が正しいのかどうかわかりませんが、ブロックファンドは、牢屋の中にいる人で、クレジット・ラインは、【魂や意識】みたいに拘束がない世界ということになります。
クレジット・ラインは、世界中を飛び回り、資金を貸し出しては、トレードを行い、移動しながら、何度も同じクレジット・ラインが資金を貸出、トレードして利益得て回収するということを繰り替えして、最終的には、クレジット・ラインが巨額な資金を稼ぎ出すということになります。まさに、牢屋に閉じ込められた資金(ブロックファンド)が魂の世界に行き、気付いたら、巨額な資金を稼いで牢屋の中にいる資金の持ち主に自由に使える資金を稼ぎ出したということが言えます。
これが、PPPの基本的なイメージであります。
すなわち、PPPの原理は、まずは、ブロックファンドをどこかに持つことが重要になります。ブロックファンドは、銀行が、ブロックファンドであると認定した時点で、ブロックファンドになります。ある意味、この資金は、牢屋に入れて動かせない資金になった。ということです。牢屋に入った資金が、魂となり、飛び出し、それが(信用枠=与信枠)になり、自由に地球上を飛び回り、銀行から資金を引き出し、貿易取引をする・・・それで、世界中を回って戻ってきたときには、その牢屋にはった資金の持ち主には、巨額な資金が使える資金として戻ってくるわけです。
これは、まさに信用創造の世界です。