日本は、貿易立国であることが原則であり、それを支援する財源は、企業育成資金である。
さて、企業育成資金についての勉強会は、今年はあと2回、行えば終了とします。
今後のテーマとしては、実践型で企業育成資金を使って何が出来るかを考えて、そのテーマの実現のために、企業育成資金の名義を貸してくれるスポンサー探しをするということで、活動することにします。
筆者のテーマは、「自由で開かれたインド太平洋」という政府がおこなっている企画ですが、それに準じて、海外インフラ整備、人材育成、産業育成ということでの、支援事業を展開していきます。
国内外でやることがいろいろありますが、筆者は本来、日本企業の海外進出セミナー、国際貿易の専門家ですから、それを考えても、筆者自身が対応できる企業育成資金を使った事業モデルというのは、海外進出をする日本企業で、企業育成資金を活用できる基準を満たした企業には資金を出して、海外進出のお手伝いをするというモデルです。これは、国益になる仕事ということになります。
財源は、ODAのもとになる資金、企業育成資金から捻出しますから、それを考えても、直接的に資金を動かし、日本企業の海外展開、特に政府方針である「自由で開かれたインド太平洋」というテーマでインド、太平洋地域へ進出する際に、企業育成資金を受けて頂き、その財源を持って海外展開する原資としていただければ、多少の投資も怖く有りません。
海外進出で、巨額資金を投じても、回収できるかどうか?みな不安になります。とくに、海外進出は、事業が将来的にどうなるかわからないということで、大きな資金を投じたところで、国情が変われば、すべてを捨てて帰る以外方法がない場合がありますので、筆者は、まさに、日本企業の海外進出をする際の先行投資財源として、この企業育成資金の財源を投じて、海外展開ができれば、事業が成功出来る可能性が高いと言えます。
海外ビジネスもスポーツと同じで、海外ビジネスをまずは、先行投資をして、練習しなければ、人材が育ちませんので、勝つことができません。そのために、無駄金が多くても、先行投資が必要になります。つまり、無駄になる可能性が高い先行投資に、日本の大企業で、企業育成資金を活用できる企業の場合、海外ビジネスの展開に役立つと考えています。
また、直接的に対外援助として、経済的に困っている国や、技術的に高いレベルのインフラ整備が困難な国に対して、日本の企業育成資金を活用して、投資もしくは寄付することで、社会貢献出来ると考えています。
日本国内で見ているとあまり大きな資金で、そのような巨額資金の使い道がないと言われることもありますが、海外展開を展望するならば、資金を必要としている社会貢献事業はいくらでも見つかると言えます。
やはり、日本は貿易立国である必要性があります。後は、日本円が流通する経済圏をつくることも重要だと考えています。