平成の時代を語るときに、「失われた30年」という表現も出てきたようです。すなわち、平成の時代は、経済を語るうえで、まったくいいことがなかったということになるのいだろう。その原因は、どこにあるのだろう。
逆に隣国である中国経済成長が話題になってたのであるが、中国の経済成長の陰には、政府がおこなった企業へに対する直接的な大きな資金援助と、土地改革による国民に対して大きな資金提供があったから実現できたということがいえる。日本も戦後復興を行う上で企業への大きな援助は、償還制度を活用し、企業への資金提供がなされ、土地改革をおこない立退料という名目で資金がばらまかれた時代があった。また、土地の価格が上昇したことで、国民の資産は劇的に増えた。
発展途上の国では、土地改革と政府援助による資金投入をすれば、資本を増やすことができるが、成長期を過ぎて、停滞期、衰退期になると同じパターンでやり続けることができないという考えになるのであろう。
しかし、土地改良やMSA資金をつかった産業への大きな資本投入は、今でもやる気さえ出せばやれる案件である。
すなわち、国民の所得を増やそう、民間財源を増やそうという努力をおこなっていないだけのことだと筆者は考えている。
つねに、産業に対しては、大きな資金がうごかせる体制のある。それを活用しない現状で、時代が失われたと嘆くのはいかがなものかと思う。今からでも遅くない、財源があるのであるから活用すべきである。それを関係者に伝えることが重要だと考えている。次の時代は、大きく飛躍するだろう。