先日、MSA資金について説明をしていると、「金より、名誉がほしい」という話を言う人がいました。
この話、本来は、事業をする方が、事業拡大や、設備投資、人材育成、雇用促進などをするための産業用補助金制度ということが前提で、行っている制度です。
ですから、事業資金が必要ないという人は、この資金のことを知っても仕方ないという事になります。
MSA資金の補助金制度は、事業資金に対しての助成制度ですが、使用用途に対して、細かい規定がないために、事業資金以外にも社会貢献事業や災害対策費などに使っても問題はありません。
ある意味、日本政府や行政が行わなければならない仕事も、民間援助で行ってもいいことになっているので、MSA資金の活用方法の提案として、1つのアイデアとして提案することができます。
ここは、重要なことは、MSA資金は、日本が食糧援助をもとめたことで、米国からの提案で始まった経済援助制度です。ですから、日本独自の判断基準でこの資金を動かす事ができないのです。
もし、日本独自の判断で、資金を動かせるのであれば、今のように、わざわざ東証一部の経営者や銀行、信用金庫の経営者に話しかけて、MSA資金から産業援助資金の必要性がないかと話しかけないのです。
完全に、日本は第二次世界大戦の敗戦国として、その戦後復興を目的に連合国から与えられた経済援助制度ということを知るべきです。なぜ、日本には、日本国以外の基地があるのか?独立国と思うのであれば、外国の軍隊が日本に駐留していることがどういう意味であるのか?
1945年に敗戦してから、未だに、日本の連合国の統治下として日本が存在していることに気付かなければならないということです。たしかに、MSA資金については、1960年から1966年に間、某公団に出した資金の使用方法で、不正があったという理由があり、今の制度に制度変更しましたが、これも、日本政府が決めた話でなく、管理国である米英の指導でそうなった話です。駐留米軍と言われていますが、実際には国連軍の基地であり、第二次世界大戦で日本が敗戦した連合軍側の統治下にいまでもあるということが、日本の現状であり、日本の根幹を支えているMSA資金、特別会計の元の財源になる運用資金に対しても日本独自での判断で動かすことができないという規定になっているのです。
同盟国として協力関係にありますが、実際には、この資金に対して日本が強い立場で話ができるかといえば、そうでないことが容易に判断ができると思います。
察するに、戦争がない国、日本を復興するには関係を荒立てないで、この制度を継続することが得策だと考えて今までやってきたのでしょう。しかし、日本政府の一般会計における財源が危機的状況にあるときに、それを救うには、一般会計以外の財源を大きく動かす必要があります。
それは、特別会計の外側にある簿外財源・・・MSA資金です。
MSA資金は、日本国民に与えられた経済援助資金です。政府を補助するのでなく、民間の産業支援を目的にしたのは、やはり、第二次世界大戦時の戦術で特攻など、欧米から見れば、自爆テロ的な戦術を使う国家に対して非常に危険な存在だと思われ、直接政府に対して財源を入れるのでなく、民間に直接経済支援をするのであれば、大きな財源を援助してもいいというルールになったのです。
戦後70数年の時間が過ぎましたが、未だにその体制が変わらず続いているのです。税制の制度改革はよく話題になりますが、特別会計についての制度改革、また、特別会計がどうやって財源を確保して、補填しているのかは、多くの国民は知らされていません。
このブログでは、その現実を調査して、そして、今ある制度を最大限活用することを目的に、このブログを書いています。
すなわち、この制度は、日本政府にとって生命線になっている理由は、生命線になるような制度を、戦後統治下で作られたからです。
ですから、民間人の協力なくして、日本政府の財源が成り立たないのです。金より名誉という話でなく、日本政府の根本にある大きな財源は、民間人が助けない限り、大きく動かせないということを知るべきです。これは、日本国民としてして、日本で生き、そして、治安が良く、経済的に豊かで安定した国家を作るための財源は、日本国民の民間人の行動に託されているのです。
MSA資金を動かすには、民間の基幹産業の経営者が資金が必要だと言うときに、資金を動かすというルールがある限り、選ばれた地位にある個人は、1億2000万人の国民と日本政府を代表する人物として資金を動かすためのサインをすることで、国家および国民が繁栄できるのです。
この制度を、自由にできないのは、敗戦国日本の苦しみ以外何者でもありません。それを解決するために、必死に活動するのは正常のことであり、この仕事を行う人は、最も愛国心がある人物だと思って行動しています。
金は、結果であります。愛国心があり、この制度を動かす人物は、神の目からみても最も称賛される仕事であると思っております。
これが「名誉ある行動」になります。